グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する

3月のトップバッターはタイトルとサブタイトルの区切りがどこか分からないこの本。
次回作(?)の「ネット未来地図」と合わせて読もうと思って入手。

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

梅田望夫氏の「ウェブ進化論」が2006年1月、本書が同4月に刊行されていることからすると、時代の共通の危機感を反映したものだという気がする。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

さて今回、興味を惹かれたのは「アテンション!」を引用しての以下のくだり。

要するにカネや時間、生産量を持っているのが優位なのではなく、いまや、
「人からどれだけ注目(アテンション)されるか」
が最大の価値基準になっているという意味である。
おまけにアテンションというのは、世界の人口が有限である以上、数も有限だ。

「有限」なものに注目するというのは、非常に強力ということがわかる。
「時間」「カネ」も当然そうだし、「認知リソース」もそうだろう。
また、有限なものの制約条件に注目しているのが、TOC(制約論理)だったりする。

キーワードという「有限なもの」を自ら創造したのが「キーワードサーチ」のすごいところなのだろう。

アテンション!

アテンション!

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

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