議論のルールブック
P.185「議論にはルールがあり、ルール違反の発言はしてはいけない」という考えを頭から取り去ってください。
おおう、ルールブックがルールを否定してるw
- 作者: 岩田宗之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 新書
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おちゃらけはおいといて、これはいい本だ。以下、読書メモ。
- 言っただけでは分かってくれない相手は、自分とは違う感性を持っている。そういう人と議論することこそ意味がある。
- 賛成する人の数は問題ではない。みんなが間違っている可能性もある。
- 議論が始まった段階では、信頼関係がないのが当たり前。
- 相手が自分をだまそうとしているように感じても表沙汰にせず、だまされたふりをして肝心の所でノーというのが得策。
- 「質問に質問で返すな」というのは、質問されているのに別の質問を始めてしまう場合はあてはまるが、質問の意図を確認する質問むしろ重要。
- 結論が正しくても、そこに至る筋道が間違っているインチキ理論に注意。
- 「存在命題」は1つの例を示せば良いので証明が簡単。存在しないことを証明するのは「全称命題」であり、すべての場合を証明しないといけないので非常に難しい。存在しないことを証明する全称命題、通称「悪魔の証明」へのすりかえに注意。
- ある説が間違いであることが事実や観察で証明できることを「反証可能性」という。議論には反証可能性が不可欠。良い理論には、明確な反論ポイントがある。
- この世にはあなたの知らないことがあるのです、というフレーズに惑わされてはいけない。科学はこの世の1%も説明できないと考えるほうがまとも。
- インチキ理論は、反論できないように作られている。反論するのではなく、まだ足りないところがあるから〜しては?と後押しするのがよい。
- 冷笑主義者の特徴:相手の説を否定するのが目的。一般的な議論を極端な例外で否定。「悪魔の証明」を悪用。自分で調べようとしない。実証を認めない。
- 匿名が問題なのではなく、匿名を使って問題のある発言をする人が問題。人の問題なので、システムでは対処しにくい。
- 議論に言い争いは必要。「言い争いしかしないこと」が問題。
- テーゼに対してアンチテーゼを作ることは、対立を生み出している暗黙の前提をあぶり出す良い手段。どちらも正しいとしたらどのような場合かを考える。ヘーゲルの「止揚(アウフヘーベン)」。
- メタ議論(議論の仕方の議論)は不毛なようだが、議論の方法を学び、共有することは重要。
- 議論の結論とは、各自で結論を考えるために必要な判断材料でしかない。
アウフヘーベンてそういうことだったのか。TOC(制約理論)の対立解消図って、これを具体化したツールということかも。
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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