ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか

読まずに年は越せないと思っていたが、なんとか間に合った。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

けものみち」か。強烈な比喩だ。ウェブによって出現した「高速道路」に対し、その影響で顕在化した自ら道を切り拓いていく生き方を「けものみち」と呼ぶ。カムイ伝じゃないよ、と。

私自身はどうだろうか。

比較的新しい記憶をたどると、2005年だったか、にAJAXというキーワードが登場からおよそ2週間で地球を一周して定着したのを見てかつてない衝撃を受けたことを思い出す。AJAX自体は特に目新しい技術というわけではなかったが既存技術の絶妙な組み合わせに名前がついたことによって一気に広まった、ということだろう。驚いたのはその普及の速度だ。ブログやRSSといったインフラの助けがあったとはいえ、いくらなんでも早すぎる。すごい現象だと思った。今にして思えば、それは単発の現象ではなく、現在に至るウェブ2.0の巨大なうねりの一部として見えた「高速道路」だったのだ。

結局その時点では漠然とした焦りにも似た気持ちだけがのこり、しばらくして尼崎線列車脱線事故の日にRubyと出会うことになる。これが自分の「高速道路」の一つにあたるようだ。Ruby講師養成講座の話を見て気になってしまうあたり、いまちょっとした渋滞にさしかかっているのかもしれないが、もう少し先へ進める感覚はある。他にも、この日記に書いているような分野でいくつかの「高速道路」に乗っているが、来年あたりにひとつの結論が出せそうに思う。来年の誕生日で40になるのでもう手遅れ感もあるが、この2年間いろいろ手探りしてきた手応えはある。やらないよりは100倍マシだ。

というわけで、来年もがんばろう!